サイコな本部長の偏愛事情(加筆修正中)

彼が言ってたように『マンション』『車』をプレゼントするという話題になり、全力でそれを阻止した。
お菓子やジュースならまだしも、さすがに玩具のマンションや車で無いことくらい理解出来る。

なんでも、彼のお母様は由緒ある財閥のお嬢様だそうで、財前家のお金に頼らなくても十分な財力があるらしい。
だから、自分のお金で気に入ったものは何でも買い与えたくなるのだとか。

世の中には、いる所にはいるものだ。

***

「な、……大丈夫だっただろ」
「………大丈夫だったのか、よく分かりませんっ」

あっという間の二時間だった。
食事をしながらお母様の質問攻めに遭い、しっかり食べたはずのお料理の味を全く覚えてない。

「助かった、……ありがと」
「いえ、私の方こそありがとうございました」

『良く頑張りました』と言わんばかりに頭を撫でられた。

落ち着いた雰囲気は父親似で、ちょっぴり強引な性格はお母様似。
良い所取りな感じで二人の血を受け継いでいるっぽい。

家の中の雰囲気はやはり財閥感が物凄いけど、よくテレビで観るような財閥独特の威圧感は無かった。
どちらかというと、アメリカンファミリーのような気さくな雰囲気のご家族。

彼に眼病があるからなのか、ご両親は彼にあまりきつい物言いをしない。
それが、ほんの少し気になって。
心配してるけど、話題に触れることも避けてる感じが……。

彼の車で自宅マンションへと送って貰い彼を見送ったが、彼の横顔が気になって仕方ない。
時折、目元に無意味な力みが何度もあったように感じて……。

「早いとこ、論文纏めなきゃっ」

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