サイコな本部長の偏愛事情(加筆修正中)
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「寒くないか?」
「大丈夫です」
「あまり飲み過ぎるなよ」
「……はい」
シャワーを浴びて、再び窓際のソファーに座り夜景を堪能する。
しかも、少し甘めのワインでほろ酔い気分の私を背後から優しく抱き締める彼が窓ガラスに映る。
「この匂い好き」
「え?」
「シャンプー?」
「トリートメント、かな?」
「俺好み」
「っ……」
彼が肩先に顔を埋めた。
普段は長い髪をアップにしてるんだけど、お風呂上りということもあって、緩くウェーブのかかった髪が下ろされていて。
より香りが漂っているのかもしれない。
お気に入りのヘアケアアイテムの香りが、彼好みだったとは……。
「あと、これも好き」
「………?」
長い髪を掻き分けるようにして首筋をあらわにした彼は、左耳の少しにあるほくろの辺りにキスをした。
「いつも髪をアップにしてて、めっちゃ気になってた」
「っ……」
「色気がヤバい」
「ッ?!」
首筋のほくろに色気があるものなの?
初めて聞いた。
ほくろフェチ?……なのかな?だなんて思った、次の瞬間。
彼の唇が、舌が首筋を這って……。
「んっ……ッ……」
バスローブの襟元がはだけ、鎖骨から肩先へと足跡を残すかのように僅かな痛みがあちこちにーー。
私の体温より少し高めの彼。
触れ合う部分が心地いい温度で温められる。
顔を上げた彼と視線が絡む。
その瞳は初めて見る、男の瞳をしていた。