【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「ち、父上。ティーナがですか? ティーナが殿下の婚約者に?」
アルベティーナよりも兄のエルッキの方が動揺しているようにも見える。あの兄が珍しく、唇をわなわなと震わせていた。
「そうだ」
「え、と。なぜ私なのでしょう?」
むしろアルベティーナはその理由を知りたかった。
「それは、俺も聞きたいです。せっかくティーナは騎士団の警備隊として仕事も慣れてきたところ。警備隊として彼女に抜けられると非常に困る」
「そう言うな、セヴェリ。その辺は、まあ、いろいろと考えているらしいのだが……」
コンラードは言葉を濁らせる。
「まあ、ティーナなら身分的にも殿下と釣り合いはとれる」
それはヘドマン辺境伯の娘であり、彼の護衛騎士の妹でもあるからだろう。
「それで、だ。一か月後にティーナと殿下の顔合わせがあるから、準備をしておくように。私はそれを伝えにきたんだ」
無理矢理にでも話をまとめてきたようにアルベティーナには思えた。
「お父さま」
思わずコンラードを呼んでしまった。理由はわからない。いや、わかっている。アルベティーナはこの婚約者候補を辞退したいのだ。たとえそれが叶わぬ願いだとわかっていても。
「その……。婚約者候補を辞退するというのは……」
アルベティーナよりも兄のエルッキの方が動揺しているようにも見える。あの兄が珍しく、唇をわなわなと震わせていた。
「そうだ」
「え、と。なぜ私なのでしょう?」
むしろアルベティーナはその理由を知りたかった。
「それは、俺も聞きたいです。せっかくティーナは騎士団の警備隊として仕事も慣れてきたところ。警備隊として彼女に抜けられると非常に困る」
「そう言うな、セヴェリ。その辺は、まあ、いろいろと考えているらしいのだが……」
コンラードは言葉を濁らせる。
「まあ、ティーナなら身分的にも殿下と釣り合いはとれる」
それはヘドマン辺境伯の娘であり、彼の護衛騎士の妹でもあるからだろう。
「それで、だ。一か月後にティーナと殿下の顔合わせがあるから、準備をしておくように。私はそれを伝えにきたんだ」
無理矢理にでも話をまとめてきたようにアルベティーナには思えた。
「お父さま」
思わずコンラードを呼んでしまった。理由はわからない。いや、わかっている。アルベティーナはこの婚約者候補を辞退したいのだ。たとえそれが叶わぬ願いだとわかっていても。
「その……。婚約者候補を辞退するというのは……」