【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「だから婚約者のいない私と、デビュタントを終えたばかりのご令嬢が選ばれたというわけですね」
そこにいる三人の男性が誰も否定しないということは、アルベティーナの言葉はあながち嘘ではないのだろう。
シーグルードの婚約者候補に名をあげられたアルベティーナであるが、それによってその生活が変わるわけでもなかった。シーグルードとの顔合わせは一か月後。その付近になればいろいろと準備があるため、母親であるアンヌッカが王都の別邸へ来るとコンラードは言っていた。きっとあのアンヌッカのことだから、張り切って新しいドレスを準備しているに違いない。アンヌッカのことは嫌いではないが、ドレスを着て着飾ることが苦手である。
そして今日、アルベティーナは数少ない友人の一人であるアップトン侯爵令嬢であるオティリエの元を訪れていた。というのも、王都に来たら遊びに来てねと、彼女からは散々手紙をもらっていたにも関わらず、騎士団の仕事もあってなかなか彼女の元を訪れることができなかったからだ。だがアルベティーナは、例のシーグルードの件も相談したいと思い、次の休みの日に会うことはできないかとオティリエに連絡をしていた。すると彼女も、王都に来てからなかなか顔を見せてくれなかったアルベティーナのことを心配していたようで、すぐさま会いましょうと返事がきた。
「本当に久しぶりね、アルベティーナ」
アップトン侯爵家別邸の庭園にあるテラス席。庭園には花のアーチが綺麗に咲き誇っていて、明るい色調を醸し出している。
そこにいる三人の男性が誰も否定しないということは、アルベティーナの言葉はあながち嘘ではないのだろう。
シーグルードの婚約者候補に名をあげられたアルベティーナであるが、それによってその生活が変わるわけでもなかった。シーグルードとの顔合わせは一か月後。その付近になればいろいろと準備があるため、母親であるアンヌッカが王都の別邸へ来るとコンラードは言っていた。きっとあのアンヌッカのことだから、張り切って新しいドレスを準備しているに違いない。アンヌッカのことは嫌いではないが、ドレスを着て着飾ることが苦手である。
そして今日、アルベティーナは数少ない友人の一人であるアップトン侯爵令嬢であるオティリエの元を訪れていた。というのも、王都に来たら遊びに来てねと、彼女からは散々手紙をもらっていたにも関わらず、騎士団の仕事もあってなかなか彼女の元を訪れることができなかったからだ。だがアルベティーナは、例のシーグルードの件も相談したいと思い、次の休みの日に会うことはできないかとオティリエに連絡をしていた。すると彼女も、王都に来てからなかなか顔を見せてくれなかったアルベティーナのことを心配していたようで、すぐさま会いましょうと返事がきた。
「本当に久しぶりね、アルベティーナ」
アップトン侯爵家別邸の庭園にあるテラス席。庭園には花のアーチが綺麗に咲き誇っていて、明るい色調を醸し出している。