【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「美味しいわ」
思わず言葉が漏れてしまう。するとオティリエの安心したのか「そうでしょう」と嬉しそうに両手を合わせる。
「それで? どんな悩みなの?」
こうやって核心を突こうとするところは、彼女の鋭いところ。だがそれによってアルベティーナも口を開きやすくなったのも事実。
「うん……。そのシーグルード殿下の婚約者候補のことなんだけれど……」
「素晴らしい話よね。私も、婚約者がいなかったら……」
オティリエが冗談でその言葉を口にしていることは、アルベティーナだって知っている。何しろ彼女は彼女の婚約者であるスワン侯爵家の次男のローワンドに夢中なのだ。ローワンドも彼女がこのようなことを口にしたとしても、怒るような人物ではない。何しろオティリエよりも五つも年上である彼は、余裕に満ちている。それが悔しいとオティリエはよく口にしていた。
「ま、冗談は置いておいて。素晴らしい話じゃない? あなたに婚約者がいないことが不思議だとは思っていたけれど。まさしく運命という感じよね。他の二人も素晴らしい方で、本当に殿下にはお似合いの方たちだわ。でも、年齢的にもアルベティーナが選ばれると思っているんだけど」
どうやらオティリエは、その言葉でアルベティーナを励まそうとしてくれたようだ。
「あ、うん……。あのね、誰にも言わないでくれる?」
とアルベティーナが前置きをしたのは、今から口にすることが不敬罪に当たるのではないかということを不安に感じたからである。
思わず言葉が漏れてしまう。するとオティリエの安心したのか「そうでしょう」と嬉しそうに両手を合わせる。
「それで? どんな悩みなの?」
こうやって核心を突こうとするところは、彼女の鋭いところ。だがそれによってアルベティーナも口を開きやすくなったのも事実。
「うん……。そのシーグルード殿下の婚約者候補のことなんだけれど……」
「素晴らしい話よね。私も、婚約者がいなかったら……」
オティリエが冗談でその言葉を口にしていることは、アルベティーナだって知っている。何しろ彼女は彼女の婚約者であるスワン侯爵家の次男のローワンドに夢中なのだ。ローワンドも彼女がこのようなことを口にしたとしても、怒るような人物ではない。何しろオティリエよりも五つも年上である彼は、余裕に満ちている。それが悔しいとオティリエはよく口にしていた。
「ま、冗談は置いておいて。素晴らしい話じゃない? あなたに婚約者がいないことが不思議だとは思っていたけれど。まさしく運命という感じよね。他の二人も素晴らしい方で、本当に殿下にはお似合いの方たちだわ。でも、年齢的にもアルベティーナが選ばれると思っているんだけど」
どうやらオティリエは、その言葉でアルベティーナを励まそうとしてくれたようだ。
「あ、うん……。あのね、誰にも言わないでくれる?」
とアルベティーナが前置きをしたのは、今から口にすることが不敬罪に当たるのではないかということを不安に感じたからである。