【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「お兄さま。お疲れですか? オティリエから美味しいお茶をいただいたのですが、お飲みになりますか?」
「いや。今はいい。後でゆっくりいただくよ」
エルッキは右手で目頭を押さえている。やはり疲れているのだろう。
「お兄さま。夕食の時間までは少しありますから、お休みになられてはどうですか?」
「ああ。そうさせてもらう。時間になったら呼びにきてくれ」
「はい」
自室へと戻ろうと白亜の階段を上り始めたエルッキだが、その彼が突然立ち止まり振り返り、階段の上からアルベティーナを見下ろした。
「ティーナ」
「はい」
眉頭に力を込めているエルッキに名を呼ばれ、アルベティーナも思わず畏まってしまう。
「毎朝、団長の仕事を手伝っているのだろう?」
セヴェリにはその件を伝えていたが、エルッキには言っていなかったと記憶している。だが、ルドルフからシーグルードに伝わりそこからエルッキに伝わったのだろう。もしくはセヴェリから伝わったか。
「はい」
「それを、そろそろやめて欲しいというのが上の考えだ」
エルッキが言う『上』というのは誰を指すのか。だが、エルッキからそのように言われてしまったらそれに従うしかない。
「いや。今はいい。後でゆっくりいただくよ」
エルッキは右手で目頭を押さえている。やはり疲れているのだろう。
「お兄さま。夕食の時間までは少しありますから、お休みになられてはどうですか?」
「ああ。そうさせてもらう。時間になったら呼びにきてくれ」
「はい」
自室へと戻ろうと白亜の階段を上り始めたエルッキだが、その彼が突然立ち止まり振り返り、階段の上からアルベティーナを見下ろした。
「ティーナ」
「はい」
眉頭に力を込めているエルッキに名を呼ばれ、アルベティーナも思わず畏まってしまう。
「毎朝、団長の仕事を手伝っているのだろう?」
セヴェリにはその件を伝えていたが、エルッキには言っていなかったと記憶している。だが、ルドルフからシーグルードに伝わりそこからエルッキに伝わったのだろう。もしくはセヴェリから伝わったか。
「はい」
「それを、そろそろやめて欲しいというのが上の考えだ」
エルッキが言う『上』というのは誰を指すのか。だが、エルッキからそのように言われてしまったらそれに従うしかない。