【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「明日も頼む」
「団長……」
恐らくアルベティーナは目尻を下げてしまったのだと思う。なぜならルドルフが怪訝そうにこちらを見つめてきたからだ。
「団長のお手伝いは、今日で最後になります……」
「そうか。それは残念だな。お前が手伝うようになってから、仕事がいつもよりはかどっているのは事実。あまり深い内容の仕事は、事務官には手伝ってもらえないしな。その点、お前なら口も堅いし、信頼もおける」
「申し訳、ありません……」
アルベティーナは立ち上がって、深々とルドルフに頭を下げた。下げたまではよかったが、上げるタイミングがわからない。ルドルフが何か言うまではこのままでいようと思った。と同時に今、彼の顔を見ることができない。
ルドルフが深く息を吐く。
「頭をあげろ」
だが、今のアルベティーナは頭をあげることができない。ピクリとも動かない彼女に対して、ルドルフは不審に思ったのだろう。
「おい、アルベティーナ。頭をあげろ。俺が気にするなと言っているんだ」
このルドルフの口調は少し苛立っている。
「おい」
アルベティーナは恐る恐る頭をあげた。目尻からは涙が溢れ、つつっと頬に一筋伝う。
「団長……」
恐らくアルベティーナは目尻を下げてしまったのだと思う。なぜならルドルフが怪訝そうにこちらを見つめてきたからだ。
「団長のお手伝いは、今日で最後になります……」
「そうか。それは残念だな。お前が手伝うようになってから、仕事がいつもよりはかどっているのは事実。あまり深い内容の仕事は、事務官には手伝ってもらえないしな。その点、お前なら口も堅いし、信頼もおける」
「申し訳、ありません……」
アルベティーナは立ち上がって、深々とルドルフに頭を下げた。下げたまではよかったが、上げるタイミングがわからない。ルドルフが何か言うまではこのままでいようと思った。と同時に今、彼の顔を見ることができない。
ルドルフが深く息を吐く。
「頭をあげろ」
だが、今のアルベティーナは頭をあげることができない。ピクリとも動かない彼女に対して、ルドルフは不審に思ったのだろう。
「おい、アルベティーナ。頭をあげろ。俺が気にするなと言っているんだ」
このルドルフの口調は少し苛立っている。
「おい」
アルベティーナは恐る恐る頭をあげた。目尻からは涙が溢れ、つつっと頬に一筋伝う。