【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
つまり、婚約者候補として選ばれたというのは見せかけだけで、婚約者はアルベティーナに決まっているようなものだと、ルドルフは言っているのだ。
「わ、私……」
ルドルフの手を掴んでいる手が、微かに震え始めた。
「なんだ? あいつでは不満なのか? 普通の女性であれば、喜んであいつに群がっていくぞ?」
アルベティーナは、ふるふると首を横に振る。
「団長……。私、結婚したくないんです」
恐らく、言い訳としてはこれが一番無難だろう。頭の中で当たり障りない言い方を考えながら、アルベティーナは言葉を続ける。
「せっかく、騎士として働くことができたのに……。シーグルード殿下と結婚したら、騎士をやめなければならないですよね」
「ああ、そうだな」
「だから、殿下と結婚はできません」
「だが、今更あいつの婚約者候補を辞退することはできないぞ? 内密に婚約者はお前で進んでいるんだからな」
アルベティーナは、握りしめている手にきゅっと力を入れた。
「だったら。私が殿下の相手に相応しくない女性だとしたら?」
「何?」
ルドルフの纏う空気が変わった。
「王族に嫁ぐには処女性が求められると聞いておりますが……」
「わ、私……」
ルドルフの手を掴んでいる手が、微かに震え始めた。
「なんだ? あいつでは不満なのか? 普通の女性であれば、喜んであいつに群がっていくぞ?」
アルベティーナは、ふるふると首を横に振る。
「団長……。私、結婚したくないんです」
恐らく、言い訳としてはこれが一番無難だろう。頭の中で当たり障りない言い方を考えながら、アルベティーナは言葉を続ける。
「せっかく、騎士として働くことができたのに……。シーグルード殿下と結婚したら、騎士をやめなければならないですよね」
「ああ、そうだな」
「だから、殿下と結婚はできません」
「だが、今更あいつの婚約者候補を辞退することはできないぞ? 内密に婚約者はお前で進んでいるんだからな」
アルベティーナは、握りしめている手にきゅっと力を入れた。
「だったら。私が殿下の相手に相応しくない女性だとしたら?」
「何?」
ルドルフの纏う空気が変わった。
「王族に嫁ぐには処女性が求められると聞いておりますが……」