【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
(団長が戻ってくるまで、少し横になっていてもいいかしら……)
頭がぼんやりとしてきた。重くなる瞼に抗えない。
(団長、遅いな)
そんなことを考えながら、アルベティーナは寝台の上に横になり、瞼を閉じる。ふっと意識を手放しかけたとき、ふっと彼女は気付いた。
(もしかして、団長……。こうやって私を眠らせて……)
そこでアルベティーナは眠りに落ちた。
じっと見られているような感じがあって、アルベティーナは目を開けた。
「やっとお目覚めか」
彼女を見下ろしていたのはルドルフだ。前髪が少し濡れているのは、湯上りだからだろう。
眠ってしまったと思ったが、あれからあまり時間は経っていないようだ。
「あ、団長……」
「お前。俺に抱かれにきたんだろう? それともここで眠りにきたのか?」
「ち、違います。団長を待っていたら、眠くなって……」
「じゃ、ひと眠りしたなら、もう眠くはないな」
ルドルフは寝台を軋ませて座り、アルベティーナを見下ろしてくる。彼女も慌てて身体を起こそうとしたが、その肩をルドルフの手によって押さえつけられた。
頭がぼんやりとしてきた。重くなる瞼に抗えない。
(団長、遅いな)
そんなことを考えながら、アルベティーナは寝台の上に横になり、瞼を閉じる。ふっと意識を手放しかけたとき、ふっと彼女は気付いた。
(もしかして、団長……。こうやって私を眠らせて……)
そこでアルベティーナは眠りに落ちた。
じっと見られているような感じがあって、アルベティーナは目を開けた。
「やっとお目覚めか」
彼女を見下ろしていたのはルドルフだ。前髪が少し濡れているのは、湯上りだからだろう。
眠ってしまったと思ったが、あれからあまり時間は経っていないようだ。
「あ、団長……」
「お前。俺に抱かれにきたんだろう? それともここで眠りにきたのか?」
「ち、違います。団長を待っていたら、眠くなって……」
「じゃ、ひと眠りしたなら、もう眠くはないな」
ルドルフは寝台を軋ませて座り、アルベティーナを見下ろしてくる。彼女も慌てて身体を起こそうとしたが、その肩をルドルフの手によって押さえつけられた。