【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「他の二人って、デビュタントを終えたばかりの小娘ではないですか」
シーグルードが反論する。
「お前がほとんど断ってしまったから、残っているのは若い娘たちしかいない」
「だから私は、最初からティナしか認めない言っていたではないですか」
どうやら父子の口喧嘩が始まってしまったようだ。
アルベティーナが困っていると、王妃が他の席に移動し、隣に座るようにと促した。
温かいお茶と甘いお菓子を口元に運びながら、王妃は言葉を紡ぎ出す。
いつまでたっても結婚相手を選ばないシーグルードに痺れを切らした周りの者たちが、片っ端から見合いの釣書を持ってくるようになった。相手の名前を聞いただけで「却下」するシーグルードに、とうとう国王が強硬手段に出た。大々的に婚約者候補という形で発表し、令嬢たちと会わせれば、シーグルードも全てを断ることは難しいのではないか、と。とにかく、相手の女性に求めることはそれなりの身分とある程度の教養。それ以外はここで教育すればいい。
だが、その話を聞いたシーグルードは、候補者の一人にアルベティーナを入れるようにと国王に言い返した。彼から特定の女性の名があがったということは、そういうことであるのだが、対外的なこともあり似たような女性を二人選出した。
デビュタントを終えたばかりの彼女たちは恐れ多いと非常に謙虚であった。それでも婚約者候補として選んだ以上、シーグルードも何度か彼女たちと会い、そして断った。
シーグルードが反論する。
「お前がほとんど断ってしまったから、残っているのは若い娘たちしかいない」
「だから私は、最初からティナしか認めない言っていたではないですか」
どうやら父子の口喧嘩が始まってしまったようだ。
アルベティーナが困っていると、王妃が他の席に移動し、隣に座るようにと促した。
温かいお茶と甘いお菓子を口元に運びながら、王妃は言葉を紡ぎ出す。
いつまでたっても結婚相手を選ばないシーグルードに痺れを切らした周りの者たちが、片っ端から見合いの釣書を持ってくるようになった。相手の名前を聞いただけで「却下」するシーグルードに、とうとう国王が強硬手段に出た。大々的に婚約者候補という形で発表し、令嬢たちと会わせれば、シーグルードも全てを断ることは難しいのではないか、と。とにかく、相手の女性に求めることはそれなりの身分とある程度の教養。それ以外はここで教育すればいい。
だが、その話を聞いたシーグルードは、候補者の一人にアルベティーナを入れるようにと国王に言い返した。彼から特定の女性の名があがったということは、そういうことであるのだが、対外的なこともあり似たような女性を二人選出した。
デビュタントを終えたばかりの彼女たちは恐れ多いと非常に謙虚であった。それでも婚約者候補として選んだ以上、シーグルードも何度か彼女たちと会い、そして断った。