【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
その後、アルベティーナはシーグルードによって庭園へと連れ出された。
庭園をゆっくりと歩きながら、アルベティーナは考えていた。こうなっては騎士の仕事を続けるのは難しいのかもしれない。そう思うと少し寂しいし、途中で仕事を放棄してしまうことになる心苦しさもある。
「綺麗なところだろう?」
シーグルードは、俯いているアルベティーナを元気づけるかのように声をかけてきた。
「そうですね。ですがここ……」
アルベティーナには見覚えがあった。この庭園は、二年前、一人の女性が連れ去られようとしていた場所。
「やはり気付いたか。あのとき、君が回し蹴りを綺麗に決めた場所だな」
ふふっとシーグルードは笑っているが、アルベティーナは違う違和感を覚えていた。二年前は暗くてよくわからなかった。だけど今なら、なんとなく感じる。
(私、ここを知っている……)
「どうかしたのか?」
何かを考え込んでいるアルベティーナにシーグルードは声をかけた。彼女が今にも泣き出しそうに見えたからだ。
「あの……。私、ここ……、知っているような気がするのですが……」
「ティナ。無理に思い出す必要は無い。ここにはいろいろな花が咲いているだろう? 今日はそれを見に来たんだ。ただ、それだけだ」
「あ、はい……」
庭園をゆっくりと歩きながら、アルベティーナは考えていた。こうなっては騎士の仕事を続けるのは難しいのかもしれない。そう思うと少し寂しいし、途中で仕事を放棄してしまうことになる心苦しさもある。
「綺麗なところだろう?」
シーグルードは、俯いているアルベティーナを元気づけるかのように声をかけてきた。
「そうですね。ですがここ……」
アルベティーナには見覚えがあった。この庭園は、二年前、一人の女性が連れ去られようとしていた場所。
「やはり気付いたか。あのとき、君が回し蹴りを綺麗に決めた場所だな」
ふふっとシーグルードは笑っているが、アルベティーナは違う違和感を覚えていた。二年前は暗くてよくわからなかった。だけど今なら、なんとなく感じる。
(私、ここを知っている……)
「どうかしたのか?」
何かを考え込んでいるアルベティーナにシーグルードは声をかけた。彼女が今にも泣き出しそうに見えたからだ。
「あの……。私、ここ……、知っているような気がするのですが……」
「ティナ。無理に思い出す必要は無い。ここにはいろいろな花が咲いているだろう? 今日はそれを見に来たんだ。ただ、それだけだ」
「あ、はい……」