【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
この部屋もアルベティーナのために用意された部屋であることは、内装を見てすぐにわかった。明るい暖色系の色調の部屋は、気持ちも明るくしてくれる。華美ではない家具は、どこか落ち着いた雰囲気を与えてくれる。
シーグルードはさも当たり前のように、アルベティーナの隣に腰をおろす。
「そうだ、ティナ。二日後、ヘドマン伯夫妻がこちらに来ることになった。君に会うために」
「えっ」
シーグルードの言葉に、アルベティーナは思わず目を大きく開けた。
「お父さまとお母さまにお会いできるのですか?」
「ああ」
そう頷いたシーグルードは、どこか寂しそうに顔を曇らせている。
「私としては、君を他の人に会わせたくないのだが……。こればかりは、仕方ないだろう?」
「そうですね。お父さまもお母さまも、私の家族ですから。家族には会わせていただきたいです」
アルベティーナとしてはシーグルードに対する嫌味のつもりで口にした。彼はことあるごとに「他の誰にも会わせたくない」と口にするのだ。だから、兄であり、この王城にいるはずのエルッキやセヴェリにも会わせてもらえていない。アルベティーナと会う時に、シーグルードの護衛についているのはエルッキではなく、ミランと呼ばれる男だ。エルッキはどこにいるのかをシーグルードに尋ねると、「彼もここにいる」と答える。だが、アルベティーナには会わせてくれない。
シーグルードはさも当たり前のように、アルベティーナの隣に腰をおろす。
「そうだ、ティナ。二日後、ヘドマン伯夫妻がこちらに来ることになった。君に会うために」
「えっ」
シーグルードの言葉に、アルベティーナは思わず目を大きく開けた。
「お父さまとお母さまにお会いできるのですか?」
「ああ」
そう頷いたシーグルードは、どこか寂しそうに顔を曇らせている。
「私としては、君を他の人に会わせたくないのだが……。こればかりは、仕方ないだろう?」
「そうですね。お父さまもお母さまも、私の家族ですから。家族には会わせていただきたいです」
アルベティーナとしてはシーグルードに対する嫌味のつもりで口にした。彼はことあるごとに「他の誰にも会わせたくない」と口にするのだ。だから、兄であり、この王城にいるはずのエルッキやセヴェリにも会わせてもらえていない。アルベティーナと会う時に、シーグルードの護衛についているのはエルッキではなく、ミランと呼ばれる男だ。エルッキはどこにいるのかをシーグルードに尋ねると、「彼もここにいる」と答える。だが、アルベティーナには会わせてくれない。