【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
ぐしゃぐしゃになった顔をあげると、すぐさまシーグルードがハンカチを差し出してきたため、それを手にして彼の元へと戻った。
この場にいるのは国王と王妃、ヘドマン辺境伯夫妻、そして王太子であるシーグルードとアルベティーナ。
これからどのような話し合いが行われるのかなど、容易に想像がつく。
アルベティーナがシーグルードの婚約者として内定した話は、もちろんすぐさま領地にいるヘドマン夫妻にも連絡がいき、王城を訪れるべき日まできちんと指定してあったのだ。
内定に至った経緯と『婚約の儀』について国王の口から淡々と説明される。コンラードは口を結んでその話を聞き、アンヌッカも時折アルベティーナの様子を確認しながら、話を聞いていた。
(私……。本当にシーグルード様と……)
不安になって彼の方に顔を向けると、シーグルードは温かな眼差しでアルベティーナを見つめてくる。
「『婚約の儀』まで、アルベティーナは一度お屋敷に戻りましょう」
そう発言したのは王妃だった。
「ですが」
もちろん、それに反論しかけたのはシーグルード。
「アルベティーナはまだヘドマンの屋敷にいる身です。それを、無理矢理こちらに引き止めているのは誰かしら? 今は、ヘドマン伯も領地にいたから、アルベティーナをお預かりしている形をとっているのよ」
王妃がピシャリと口にする。
この場にいるのは国王と王妃、ヘドマン辺境伯夫妻、そして王太子であるシーグルードとアルベティーナ。
これからどのような話し合いが行われるのかなど、容易に想像がつく。
アルベティーナがシーグルードの婚約者として内定した話は、もちろんすぐさま領地にいるヘドマン夫妻にも連絡がいき、王城を訪れるべき日まできちんと指定してあったのだ。
内定に至った経緯と『婚約の儀』について国王の口から淡々と説明される。コンラードは口を結んでその話を聞き、アンヌッカも時折アルベティーナの様子を確認しながら、話を聞いていた。
(私……。本当にシーグルード様と……)
不安になって彼の方に顔を向けると、シーグルードは温かな眼差しでアルベティーナを見つめてくる。
「『婚約の儀』まで、アルベティーナは一度お屋敷に戻りましょう」
そう発言したのは王妃だった。
「ですが」
もちろん、それに反論しかけたのはシーグルード。
「アルベティーナはまだヘドマンの屋敷にいる身です。それを、無理矢理こちらに引き止めているのは誰かしら? 今は、ヘドマン伯も領地にいたから、アルベティーナをお預かりしている形をとっているのよ」
王妃がピシャリと口にする。