【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「お母さま、私の髪ですが。あそこにいる間、染めることができなかったので。もしかしたら、侍女には気付かれたかもしれません」
「ああ、そうね。でも、もう、染めなくてもいいわ。あなたが本当の自分に自信をもてるのであれば」
アルベティーナが髪を染めるようになったのは、両親と違う髪の色を気にしていたからだ。それをアルベティーナ自身が気にならないのなら、染める必要は無いと、アンヌッカは言っているのだろう。
「まだ、殿下にもお伝えしていないのです。私の髪のことを」
「そう。でも、シーグルード殿下であれば、ありのままのあなたを受け入れてくれるわよ」
「そう……、ですね」
アルベティーナの本当の髪の色が銀白色であると知ったら、シーグルードはどんな反応を示すのだろうか。それが少し、不安でもあった。
久しぶりに王都の別邸へ戻ってきたアルベティーナは、懐かしいと思う気持ちに支配されていた。と同時に、どこか寂しい気持ちもする。シーグルードと共に過ごした日々は二十日程であるのに、彼が傍にいることが当たり前のようになっていたのだ。
「いい? ティーナ。婚約の儀までは一か月。それまでに、あなたには何が何でも『強暴姫』から『お淑やかな姫』になるのよ」
屋敷に戻ってきた途端、いつものアンヌッカに戻ってしまった。まだエントランスだというのに、アンヌッカはアルベティーナに容赦がない。
「ああ、そうね。でも、もう、染めなくてもいいわ。あなたが本当の自分に自信をもてるのであれば」
アルベティーナが髪を染めるようになったのは、両親と違う髪の色を気にしていたからだ。それをアルベティーナ自身が気にならないのなら、染める必要は無いと、アンヌッカは言っているのだろう。
「まだ、殿下にもお伝えしていないのです。私の髪のことを」
「そう。でも、シーグルード殿下であれば、ありのままのあなたを受け入れてくれるわよ」
「そう……、ですね」
アルベティーナの本当の髪の色が銀白色であると知ったら、シーグルードはどんな反応を示すのだろうか。それが少し、不安でもあった。
久しぶりに王都の別邸へ戻ってきたアルベティーナは、懐かしいと思う気持ちに支配されていた。と同時に、どこか寂しい気持ちもする。シーグルードと共に過ごした日々は二十日程であるのに、彼が傍にいることが当たり前のようになっていたのだ。
「いい? ティーナ。婚約の儀までは一か月。それまでに、あなたには何が何でも『強暴姫』から『お淑やかな姫』になるのよ」
屋敷に戻ってきた途端、いつものアンヌッカに戻ってしまった。まだエントランスだというのに、アンヌッカはアルベティーナに容赦がない。