【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「ま、まあ。そういうことだ。とにかく、殿下との婚約、おめでとう」
「ありがとうございます。あ、エルッキお兄さま……」
アルベティーナがエルッキを呼ぶと、彼は怪訝そうに目を細める。
「どうかしたのか?」
「あ、あの。エルッキお兄さまは、シーグルードの護衛を外れたのですか?」
もしそうなったとしたら、それは自分の責任であるとアルベティーナは思っていた。エルッキは目尻を下げて、笑みを浮かべる。
「まさか。そんなことは無いよ」
「ですが。エルッキお兄さまと会うことが無かったので……」
「まぁ、そうかもしれないな。恐らくたまたまだろう」
エルッキはたまたまと口にしているが、間違いなくシーグルードの思惑があったはずだ。エルッキはそれに気付いているのかいないのか。深入りしない方がいいだろう。
「ティーナ。疲れたでしょう? 時間まで部屋で休んでいる? それともお茶にする?」
「お母さまに相談したいことが……」
「わかったわ。少し休んでから、サロンに来なさい」
アルベティーナの荷物を侍女が運び、アルベティーナは部屋へと向かった。侍女には着替えを頼む。今、着ているドレスはシーグルードが見立ててくれた紺色のドレスだ。きっちりと身体を締め付け、ふんわりと広がったスカート。いつも動きやすい恰好をしていたアルベティーナにとっては、新鮮な恰好でもあった。
「ありがとうございます。あ、エルッキお兄さま……」
アルベティーナがエルッキを呼ぶと、彼は怪訝そうに目を細める。
「どうかしたのか?」
「あ、あの。エルッキお兄さまは、シーグルードの護衛を外れたのですか?」
もしそうなったとしたら、それは自分の責任であるとアルベティーナは思っていた。エルッキは目尻を下げて、笑みを浮かべる。
「まさか。そんなことは無いよ」
「ですが。エルッキお兄さまと会うことが無かったので……」
「まぁ、そうかもしれないな。恐らくたまたまだろう」
エルッキはたまたまと口にしているが、間違いなくシーグルードの思惑があったはずだ。エルッキはそれに気付いているのかいないのか。深入りしない方がいいだろう。
「ティーナ。疲れたでしょう? 時間まで部屋で休んでいる? それともお茶にする?」
「お母さまに相談したいことが……」
「わかったわ。少し休んでから、サロンに来なさい」
アルベティーナの荷物を侍女が運び、アルベティーナは部屋へと向かった。侍女には着替えを頼む。今、着ているドレスはシーグルードが見立ててくれた紺色のドレスだ。きっちりと身体を締め付け、ふんわりと広がったスカート。いつも動きやすい恰好をしていたアルベティーナにとっては、新鮮な恰好でもあった。