【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「はい。ありがとうございます」
「それで。私に聞きたいことって何かしら?」
アルベティーナは膝の上で両手を組み、そこに視線を落とした。
「あの。シーグルード様とは、以前もお会いしたことがありますか?」
「デビュタントのときに、お会いしたでしょう?」
アンヌッカの答えは淡々としたものだった。
「もっと、それ以前に。シーグルード様は、前から私のことを知っているような感じでしたので」
ふぅ、とアンヌッカが小さく息を吐いた。
「やっぱり。嘘はつきたくないものね……」
アンヌッカはカップを口元まで運ぶと、ゆっくりとそれを傾けた。そうすることで、時間を稼いでいるようにも見える。
「あなたから聞かれたら、真実を伝えるようにと言われているの」
カップを戻しながら、アンヌッカが言う。
真実、という言葉にアルベティーナは顔をあげた。
「ティーナ。あなたは幼い頃、シーグルード殿下とお会いしたことがあるわ。むしろ、一緒に暮らしていた」
「え」
アルベティーナにまとわりつく空気だけ、一気に気温が下がったような感じがした。膝の上に置いた手を、ぎゅっと握りしめる。
「それで。私に聞きたいことって何かしら?」
アルベティーナは膝の上で両手を組み、そこに視線を落とした。
「あの。シーグルード様とは、以前もお会いしたことがありますか?」
「デビュタントのときに、お会いしたでしょう?」
アンヌッカの答えは淡々としたものだった。
「もっと、それ以前に。シーグルード様は、前から私のことを知っているような感じでしたので」
ふぅ、とアンヌッカが小さく息を吐いた。
「やっぱり。嘘はつきたくないものね……」
アンヌッカはカップを口元まで運ぶと、ゆっくりとそれを傾けた。そうすることで、時間を稼いでいるようにも見える。
「あなたから聞かれたら、真実を伝えるようにと言われているの」
カップを戻しながら、アンヌッカが言う。
真実、という言葉にアルベティーナは顔をあげた。
「ティーナ。あなたは幼い頃、シーグルード殿下とお会いしたことがあるわ。むしろ、一緒に暮らしていた」
「え」
アルベティーナにまとわりつく空気だけ、一気に気温が下がったような感じがした。膝の上に置いた手を、ぎゅっと握りしめる。