【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
(シーグルード様は……。どうされているのかしら……)
こちらの屋敷に戻ってきてから、四日に一度の割合で王城に通っていた。というのも、『婚約の儀』に関する手順の確認や、サーレン公爵夫人から儀式におけるマナーを学ぶために。王城で彼に会うことはあるのだが、いつも忙しそうにミランやエルッキを連れて王城内を駆け回っているように見えた。だからあれ以降、二人きりになったことはない。
エルッキにシーグルードの近況を尋ねても、『婚約の儀』のために忙しそうだとしか返ってこなかった。
家族との時間が充分に取れている分、シーグルードとの時間を失ってしまったような気がして、アルベティーナはどことなく不安だった。
王城へ向かう日は、セヴェリがアルベティーナの護衛についてくれるとのことだった。
「俺が迎えにくるからな」
安心しろ、とでも言うかのようにセヴェリは大きく笑った。
「向こうに着いたら、当分は私がティーナの護衛としてつくからね」
あれほどアルベティーナにエルッキとセヴェリに会わせようとしなかったシーグルードが、どうやら方針転換をしたようだ。
「シーグルード殿下、というよりは国王陛下と王妃陛下の考えかな」
そう言って、エルッキは笑っていた。
こちらの屋敷に戻ってきてから、四日に一度の割合で王城に通っていた。というのも、『婚約の儀』に関する手順の確認や、サーレン公爵夫人から儀式におけるマナーを学ぶために。王城で彼に会うことはあるのだが、いつも忙しそうにミランやエルッキを連れて王城内を駆け回っているように見えた。だからあれ以降、二人きりになったことはない。
エルッキにシーグルードの近況を尋ねても、『婚約の儀』のために忙しそうだとしか返ってこなかった。
家族との時間が充分に取れている分、シーグルードとの時間を失ってしまったような気がして、アルベティーナはどことなく不安だった。
王城へ向かう日は、セヴェリがアルベティーナの護衛についてくれるとのことだった。
「俺が迎えにくるからな」
安心しろ、とでも言うかのようにセヴェリは大きく笑った。
「向こうに着いたら、当分は私がティーナの護衛としてつくからね」
あれほどアルベティーナにエルッキとセヴェリに会わせようとしなかったシーグルードが、どうやら方針転換をしたようだ。
「シーグルード殿下、というよりは国王陛下と王妃陛下の考えかな」
そう言って、エルッキは笑っていた。