【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「人材が確保できれば、ティーナにも女性騎士が護衛としてつくようになるからね。でも、まだ婚約の段階だし、公務もさほど多くはないから、外に出るようなことも少ないだろう」
それでも慣れ親しんだ二人の兄をこうやって近くに配置してくれることが、アルベティーナには心強かった。
とうとう、王城へと向かう日がやって来た。エルッキとセヴェリは朝早くから騎士団への仕事に向かったし、アンヌッカはアルベティーナの衣装や髪型のことで頭がいっぱいであったようだ。コンラードは、なぜかこのタイミングで騎士団から呼び出され、息子の後を追うようにして王城へと向かった。家令が騎士団からの書状を手にしていたからだ。今朝早く届いていたらしい。その書状にエルッキとセヴェリも首を傾げたが、書状に使用されている封筒や封印が騎士団公式で使用しているものであるため、その内容に従うことにしたようだ。
「このような日に、呼び出されるなんて」
アンヌッカはぼやいていたが、騎士団からの命令は国からの命令。それに従わなければ、国の命令に背くと捉えられてしまうこともある。
「もしかして、お父さまが警護についてくださるのかしら」
アルベティーナは呑気にそんな冗談を口にしていた。
「お嬢様。お迎えの馬車がいらっしゃいました」
使用人が呼びに来た。アルベティーナはアンヌッカと共に、エントランスへ向かう。アルベティーナが屋敷から連れていくことのできる人間は一人。アルベティーナが選んだのは、昔から彼女に仕えてくれた侍女であるクレア。年はアルベティーナの三つ上。これを機に、素敵な伴侶を見つけますと口にしてしまうところが、彼女らしいとも思えた。
それでも慣れ親しんだ二人の兄をこうやって近くに配置してくれることが、アルベティーナには心強かった。
とうとう、王城へと向かう日がやって来た。エルッキとセヴェリは朝早くから騎士団への仕事に向かったし、アンヌッカはアルベティーナの衣装や髪型のことで頭がいっぱいであったようだ。コンラードは、なぜかこのタイミングで騎士団から呼び出され、息子の後を追うようにして王城へと向かった。家令が騎士団からの書状を手にしていたからだ。今朝早く届いていたらしい。その書状にエルッキとセヴェリも首を傾げたが、書状に使用されている封筒や封印が騎士団公式で使用しているものであるため、その内容に従うことにしたようだ。
「このような日に、呼び出されるなんて」
アンヌッカはぼやいていたが、騎士団からの命令は国からの命令。それに従わなければ、国の命令に背くと捉えられてしまうこともある。
「もしかして、お父さまが警護についてくださるのかしら」
アルベティーナは呑気にそんな冗談を口にしていた。
「お嬢様。お迎えの馬車がいらっしゃいました」
使用人が呼びに来た。アルベティーナはアンヌッカと共に、エントランスへ向かう。アルベティーナが屋敷から連れていくことのできる人間は一人。アルベティーナが選んだのは、昔から彼女に仕えてくれた侍女であるクレア。年はアルベティーナの三つ上。これを機に、素敵な伴侶を見つけますと口にしてしまうところが、彼女らしいとも思えた。