【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
 マティアスも学習したのだろう。アルベティーナの手足を自由にさせてはならないことに。がっちりと足を押さえ、その動きを封じている。
「まずは、ここからかな」
 破かれたドレスの胸元を大きく開かれた。素肌に触れる外気。コルセットによって押し上げられた胸に、マティアスの手が触れる。
「これはこれで、そそられるな……。君のその顔も……、興奮する……」
 アルベティーナの足に、彼の硬い物が押し付けられた。
「すぐに僕のこれが欲しくなるはずだ」
 きゅぽん、と音を立てて小瓶の蓋が外される。その中身がどんなものかわからない以上、警戒するしかないのだが。
「まずはこっちに使って、大人しくなってから、ここに使ってやる」
 まるで獲物を狩る肉食獣のように、マティアスは唇を舐め回す。
 そして、その小瓶を傾け、アルベティーナの胸元へかけようとしたとき――。
「そこまでだ。マティアス・ダイアン・マルグレット。アルベティーナ・ヘドマンを返してもらおう」
 その部屋にぞろぞろと複数の男が入り込んできた。驚いたマティアスは、アルベティーナの上から飛び降りて、逃げようとするものの、この部屋は地下にあり、部屋の出入り口は一か所しかない。その貴重な一か所の出入り口には、グルブランソン王国の騎士たちが封じている。
< 214 / 231 >

この作品をシェア

pagetop