【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
アルベティーナがマティアスに連れられて地下室へと移動していたとき、彼女は解毒薬の存在を思い出してすぐに口に含んだ。暗闇であったため、マティアスには気づかれなかったようだ。
だからこの部屋で寝台に押し倒された後も、意識をなんとか保つことができた。
「団長のおかげです」
アルベティーナは、目の前のシーグルードのことをあえて「団長」と呼んだ。
「ティナ。囮にするような形にして悪かった……」
シーグルードはアルベティーナを抱きかかえると、耳元で小さく呟いた。
「いえ……」
アルベティーナはシーグルードの背に、手を回した。
「お前たち。他に隠し部屋がないか、全てを探せ。それからイリダルとドロテオから話を聞き出せ」
「団長は?」
「先に、アルベティーナを安全な場所に連れていく」
「あの、クレアが……」
「彼女も無事だ。安心しろ」
シーグルードに抱かれたまま、アルベティーナは地下室から連れ出され、そのまま馬車に乗せられた。
「シーグルード様は、戻らなくてもよろしいのですか?」
アルベティーナの隣に、ルドルフに扮したままのシーグルードが座っている。
だからこの部屋で寝台に押し倒された後も、意識をなんとか保つことができた。
「団長のおかげです」
アルベティーナは、目の前のシーグルードのことをあえて「団長」と呼んだ。
「ティナ。囮にするような形にして悪かった……」
シーグルードはアルベティーナを抱きかかえると、耳元で小さく呟いた。
「いえ……」
アルベティーナはシーグルードの背に、手を回した。
「お前たち。他に隠し部屋がないか、全てを探せ。それからイリダルとドロテオから話を聞き出せ」
「団長は?」
「先に、アルベティーナを安全な場所に連れていく」
「あの、クレアが……」
「彼女も無事だ。安心しろ」
シーグルードに抱かれたまま、アルベティーナは地下室から連れ出され、そのまま馬車に乗せられた。
「シーグルード様は、戻らなくてもよろしいのですか?」
アルベティーナの隣に、ルドルフに扮したままのシーグルードが座っている。