【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「アルベティーナ。やっと、君に名乗ることができる。私が、君の兄であると」
「えっ……」
アルベティーナは思わず息を呑んだ。だが、今は薄暗くてよく見えないが、ミランの瞳の色がアルベティーナと同じスカイブルーであったことを思い出す。
「ミランさんが、私のお兄さま?」
そう言われても、信じられるものではない。
「え。ミランさんはマルグレットの前国王の……? 王子派……?」
アルベティーナのつぶやきに、くくっと笑ったのはシーグルードである。
「ティナはあのバカから何を吹き込まれたのかな?」
「えっ」
シーグルードが口にした「あのバカ」とは、間違いなくマティアスのことを指している。
「さぁ、何を吹き込まれたのか、私たちに教えなさい」
「殿下」
シーグルードがアルベティーナに迫ろうとしていたところを、ミランが止めに入る。
「アルベティーナ。そんなに怯えなくていいよ。あいつに何を言われたのか、君が何を誤解しているのかを、私たちは知りたいだけなんだ」
ゆっくりと近づいてきたミランに見下ろされたアルベティーナは、思わず彼を見上げた。このように間近で彼の顔を見たことは無い。ミランはいつも、少し離れた場所に立っているのだ。その存在が無いかのようにひっそりと。
「えっ……」
アルベティーナは思わず息を呑んだ。だが、今は薄暗くてよく見えないが、ミランの瞳の色がアルベティーナと同じスカイブルーであったことを思い出す。
「ミランさんが、私のお兄さま?」
そう言われても、信じられるものではない。
「え。ミランさんはマルグレットの前国王の……? 王子派……?」
アルベティーナのつぶやきに、くくっと笑ったのはシーグルードである。
「ティナはあのバカから何を吹き込まれたのかな?」
「えっ」
シーグルードが口にした「あのバカ」とは、間違いなくマティアスのことを指している。
「さぁ、何を吹き込まれたのか、私たちに教えなさい」
「殿下」
シーグルードがアルベティーナに迫ろうとしていたところを、ミランが止めに入る。
「アルベティーナ。そんなに怯えなくていいよ。あいつに何を言われたのか、君が何を誤解しているのかを、私たちは知りたいだけなんだ」
ゆっくりと近づいてきたミランに見下ろされたアルベティーナは、思わず彼を見上げた。このように間近で彼の顔を見たことは無い。ミランはいつも、少し離れた場所に立っているのだ。その存在が無いかのようにひっそりと。