【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「はい……。ごめんなさい、せっかくの場でしたのに」
「いや。私も悪かった。だが、あのタイミングでしかミランと話ができないだろうと思って」
シーグルードは部屋に置いてあるティーセットで手際よくお茶を淹れると、二つのカップを手にしてアルベティーナの隣に座ると、一つのカップを彼女に手渡した。
「はい。シーグルード様のお気遣いに感謝いたします」
「他人行儀だな」
そこでシーグルードは、カップに口をつけた。アルベティーナは両手でカップを包み込んでいた。
「君に、いろいろと教えなかったのは悪かったと思っている。だけど、ミランも言っていた通り、君をマルグレットのごたごたに巻き込みたくなかったんだ。その結果、あのバカに利用されてしまったわけだが……」
シーグルードはよほど悔しかったのだろう。口調からもその怒りが滲み出ている。
「イリダルさんは、なぜ?」
イリダルはなぜマティアスに協力したのか。それがわからなかった。それに、なぜあのタイミングで騎士団が突入できたのかも。
あの場から救出されたアルベティーナだったが、今日の『婚約の儀』の準備が優先され、詳しい話は教えてもらえなかった。何しろ、王城に着いた途端、サーレン公爵夫人が引きずるようにしてアルベティーナのことを連れて行ってしまい、シーグルードと引き離されてしまったのだから。
「いや。私も悪かった。だが、あのタイミングでしかミランと話ができないだろうと思って」
シーグルードは部屋に置いてあるティーセットで手際よくお茶を淹れると、二つのカップを手にしてアルベティーナの隣に座ると、一つのカップを彼女に手渡した。
「はい。シーグルード様のお気遣いに感謝いたします」
「他人行儀だな」
そこでシーグルードは、カップに口をつけた。アルベティーナは両手でカップを包み込んでいた。
「君に、いろいろと教えなかったのは悪かったと思っている。だけど、ミランも言っていた通り、君をマルグレットのごたごたに巻き込みたくなかったんだ。その結果、あのバカに利用されてしまったわけだが……」
シーグルードはよほど悔しかったのだろう。口調からもその怒りが滲み出ている。
「イリダルさんは、なぜ?」
イリダルはなぜマティアスに協力したのか。それがわからなかった。それに、なぜあのタイミングで騎士団が突入できたのかも。
あの場から救出されたアルベティーナだったが、今日の『婚約の儀』の準備が優先され、詳しい話は教えてもらえなかった。何しろ、王城に着いた途端、サーレン公爵夫人が引きずるようにしてアルベティーナのことを連れて行ってしまい、シーグルードと引き離されてしまったのだから。