【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
「ティーナはまだ若いからな」
それが理由らしい。他の女性騎士は、二十代。その中でアルベティーナだけが十代であった。警備隊で様々な経験と知識を得てから近衛騎士隊に配属したいというのが、上の考えとのこと。だから、けして『強暴姫』と呼ばれているから近衛騎士隊から外されたわけではない、とセヴェリは口にしているのだが、あまりにも必死になって説明されてしまうと逆に疑わしい。それでもアルベティーナにとって、近衛騎士隊でも警備隊でも、騎士として働くことができることに誇りを感じていた。
「久しぶりですね、アルベティーナ嬢」
セヴェリによって連れていかれた場所はシーグルードの執務室だった。壁面には大きな絵画が飾られ、それでもどことなく落ち着くセピア色で統一された調度品。執務用の机と、その前にあるソファとテーブル。余計な物などは置いていない、すっきりとした部屋である。
「王国騎士団の女性騎士として入団してくれたこと、嬉しく思いますよ」
「もったいなきお言葉、ありがとうございます」
「それに、騎士服もよく似合っています。その格好なら、君の回し蹴りも奇麗に決まりそうですね」
どうやら彼は二年前のあの出来事のことを言っているようだ。あの場所にシーグルードはいなかったはずだと思っていたのだが。
「さて。冗談はおいておきます」
(え、今のは冗談だったの)
それが理由らしい。他の女性騎士は、二十代。その中でアルベティーナだけが十代であった。警備隊で様々な経験と知識を得てから近衛騎士隊に配属したいというのが、上の考えとのこと。だから、けして『強暴姫』と呼ばれているから近衛騎士隊から外されたわけではない、とセヴェリは口にしているのだが、あまりにも必死になって説明されてしまうと逆に疑わしい。それでもアルベティーナにとって、近衛騎士隊でも警備隊でも、騎士として働くことができることに誇りを感じていた。
「久しぶりですね、アルベティーナ嬢」
セヴェリによって連れていかれた場所はシーグルードの執務室だった。壁面には大きな絵画が飾られ、それでもどことなく落ち着くセピア色で統一された調度品。執務用の机と、その前にあるソファとテーブル。余計な物などは置いていない、すっきりとした部屋である。
「王国騎士団の女性騎士として入団してくれたこと、嬉しく思いますよ」
「もったいなきお言葉、ありがとうございます」
「それに、騎士服もよく似合っています。その格好なら、君の回し蹴りも奇麗に決まりそうですね」
どうやら彼は二年前のあの出来事のことを言っているようだ。あの場所にシーグルードはいなかったはずだと思っていたのだが。
「さて。冗談はおいておきます」
(え、今のは冗談だったの)