【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
またアルベティーナは不安になって、兄のセヴェリを見つめる。だが、セヴェリはじっとシーグルードを見たまま、アルベティーナの方に見向きもしなかった。
「知っているとは思いますが、ルドルフと私は従兄弟同士。父親同士が兄弟ですからね。彼は信頼できる男です」
アルベティーナはルドルフの素性を心配しているわけではない。このルドルフという気難しそうな男とペアになって裏社交界と呼ばれる場所に潜入すること自体が、不安なのだ。
それでも、シーグルードから信頼できる男と言われれば、頷くことしかできない。
「ルドルフ、君のパートナーとなるアルベティーナ・ヘドマン嬢だよ。挨拶くらいしたらどうだい?」
ルドルフはシーグルードの隣に立ったまま、じっとアルベティーナを見下ろしていた。だから、アルベティーナはすっと立ち上がり、「よろしくお願いします」と頭を下げた。
それでもルドルフはじっと彼女を見下ろすだけ。
ところが突然、アルベティーナの目の前に拳が飛んできた。それをすんでのところで顔を横に倒して避ける。拳の主はもちろんルドルフだ。
「いい反応だ。問題ない。俺のパートナーとして認める」
(何、今の?)
あまりにもの出来事にアルベティーナの心臓は高鳴っていた。
「知っているとは思いますが、ルドルフと私は従兄弟同士。父親同士が兄弟ですからね。彼は信頼できる男です」
アルベティーナはルドルフの素性を心配しているわけではない。このルドルフという気難しそうな男とペアになって裏社交界と呼ばれる場所に潜入すること自体が、不安なのだ。
それでも、シーグルードから信頼できる男と言われれば、頷くことしかできない。
「ルドルフ、君のパートナーとなるアルベティーナ・ヘドマン嬢だよ。挨拶くらいしたらどうだい?」
ルドルフはシーグルードの隣に立ったまま、じっとアルベティーナを見下ろしていた。だから、アルベティーナはすっと立ち上がり、「よろしくお願いします」と頭を下げた。
それでもルドルフはじっと彼女を見下ろすだけ。
ところが突然、アルベティーナの目の前に拳が飛んできた。それをすんでのところで顔を横に倒して避ける。拳の主はもちろんルドルフだ。
「いい反応だ。問題ない。俺のパートナーとして認める」
(何、今の?)
あまりにもの出来事にアルベティーナの心臓は高鳴っていた。