【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
顎を引き、背筋を伸ばし、胸を張って歩く。エルッキやセヴェリからはそう言われたからだ。
(団長って、どのような方なのかしら)
ただ歩いているだけであるのに、アルベティーナの全身には変な緊張が走っていた。カツ、カツ、と二人の不規則な足音のみが廊下に響いている。
騎士の間の前の廊下を通り過ぎ、さらに奥の執務室へ。
「入れ」
それは先ほども足を運んだ部屋。
「そこに座れ。少し待っていろ」
ルドルフはアルベティーナをソファに座るようにと言うと、一度その部屋を出て行った。
一人にされたことで、アルベティーナの気が一気に緩んだ。ふかふかのソファに深く座ると、瞼が重くなってくる。
はっと人の気配を感じて目を開ければ、目の前にルドルフの顔があった。
「図太い神経をしているな。お茶をもらってきた」
「も、申し訳ありません」
「いや。気にするな。昨日は、眠れなかったのか?」
言いながらアルベティーナの隣に座ったルドルフであるが、その横顔に目を奪われてしまったのは、彼の顔が綻んだように見えたからでもある。
(え。団長って笑うと可愛いかもしれない……)
(団長って、どのような方なのかしら)
ただ歩いているだけであるのに、アルベティーナの全身には変な緊張が走っていた。カツ、カツ、と二人の不規則な足音のみが廊下に響いている。
騎士の間の前の廊下を通り過ぎ、さらに奥の執務室へ。
「入れ」
それは先ほども足を運んだ部屋。
「そこに座れ。少し待っていろ」
ルドルフはアルベティーナをソファに座るようにと言うと、一度その部屋を出て行った。
一人にされたことで、アルベティーナの気が一気に緩んだ。ふかふかのソファに深く座ると、瞼が重くなってくる。
はっと人の気配を感じて目を開ければ、目の前にルドルフの顔があった。
「図太い神経をしているな。お茶をもらってきた」
「も、申し訳ありません」
「いや。気にするな。昨日は、眠れなかったのか?」
言いながらアルベティーナの隣に座ったルドルフであるが、その横顔に目を奪われてしまったのは、彼の顔が綻んだように見えたからでもある。
(え。団長って笑うと可愛いかもしれない……)