【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
ルドルフは冷たい視線をアルベティーナに向けると、そう指示をした。
「はい」
続きの部屋へと続く扉が開き、中から二人の侍女たちが出てきた。アルベティーナに寄り添ってきた侍女たちによって、続きの部屋へと連れていかれてしまう。
その部屋にはさらに数人の侍女がいて、アルベティーナの姿を見た途端、寄って集って腕を伸ばしてくきた。鍔の大きな帽子は奪われ、銀白色の髪は広げられ、丁寧に梳かされていく。着ていたハイウェストのドレスも脱がされ下着姿に。だが、裏社交界に参加するようなドレスにはコルセットは不要らしい。それだけでもアルベティーナを安心させるには充分な理由の一つ。身体を絞めつけるコルセットは苦手である。さらに任務とあれば、コルセットで不要に身体を締め付けられてしまうと非常に動きにくいのだ。
アルベティーナがただ突っ立っていただけにも関わらず、艶めかしい令嬢が出来上がったのはこの侍女たちの腕がいいのだろう。どこか胸元を強調した濃い藍色のロングドレス。艶やかな銀白色の髪は、あえて結わわずに後ろへ流している。濡れたような艶があり、ドレスの色とのコントラストが目を奪う。彼女の準備が整うと、侍女たちは一礼して立ち去っていく。余計なことを口には出さない、彼女たちはよくできている。
「お待たせしました。あの、セヴェリお兄さまは?」
「帰った。ここから先は、俺とお前との任務だからな」
しずしずと歩いて、アルベティーナはルドルフの元へと向かった。彼は立ったまま腕を組み、じっとアルベティーナを見栄えを品評するかのように見回した。
「はい」
続きの部屋へと続く扉が開き、中から二人の侍女たちが出てきた。アルベティーナに寄り添ってきた侍女たちによって、続きの部屋へと連れていかれてしまう。
その部屋にはさらに数人の侍女がいて、アルベティーナの姿を見た途端、寄って集って腕を伸ばしてくきた。鍔の大きな帽子は奪われ、銀白色の髪は広げられ、丁寧に梳かされていく。着ていたハイウェストのドレスも脱がされ下着姿に。だが、裏社交界に参加するようなドレスにはコルセットは不要らしい。それだけでもアルベティーナを安心させるには充分な理由の一つ。身体を絞めつけるコルセットは苦手である。さらに任務とあれば、コルセットで不要に身体を締め付けられてしまうと非常に動きにくいのだ。
アルベティーナがただ突っ立っていただけにも関わらず、艶めかしい令嬢が出来上がったのはこの侍女たちの腕がいいのだろう。どこか胸元を強調した濃い藍色のロングドレス。艶やかな銀白色の髪は、あえて結わわずに後ろへ流している。濡れたような艶があり、ドレスの色とのコントラストが目を奪う。彼女の準備が整うと、侍女たちは一礼して立ち去っていく。余計なことを口には出さない、彼女たちはよくできている。
「お待たせしました。あの、セヴェリお兄さまは?」
「帰った。ここから先は、俺とお前との任務だからな」
しずしずと歩いて、アルベティーナはルドルフの元へと向かった。彼は立ったまま腕を組み、じっとアルベティーナを見栄えを品評するかのように見回した。