【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
ルドルフが胸元から取り出しものは、顔の上半分、特に目元を隠せるようになっている仮面だ。目元というのは、人の特徴を表しやすい。特に珍しい瞳の色であれば、すぐにどこの誰であるかということを知られてしまう。だからこそ、裏社交界において目元を隠せるような仮面というのが重要となってくる。
「ゲイソン商会長も、裏にはよく出ていたが、表に出るような男ではなかったし。俺と会長は体格も似ているし、幸い髪の色も同じだ。それにこの仮面のデザインは一つ一つ異なっていて、仮面で相手がわかるようになっている。これは招待状と一緒に配られる。一つの招待状につき仮面は二枚」
顔は晒さないけれど、知っている人であればその仮面で名前がわかる、という感じなのだろうか。
「それに、これもある」
彼が手にしているのは、デビッド・ゲイソンと書かれている名刺である。名前と肩書からして恐らく本物だろう。
「裏社交界ではこのようなものもやり取りされるのですか?」
「ああ。裏社交界として、な。では、そろそろ行くぞ。クリスティン」
「はい、旦那様」
アルベティーナはルドルフが腕を差し出してきたので、そこに自分の腕を絡めた。彼はデビッド・ゲイソンで自分はクリスティン、孤児であったところをデビッドの養子となる。この筋書きが裏社交界でどのように役に立つのかはわからないが、ルドルフがそう言うのであればきっとそれは必要なことなのだろう。
「ゲイソン商会長も、裏にはよく出ていたが、表に出るような男ではなかったし。俺と会長は体格も似ているし、幸い髪の色も同じだ。それにこの仮面のデザインは一つ一つ異なっていて、仮面で相手がわかるようになっている。これは招待状と一緒に配られる。一つの招待状につき仮面は二枚」
顔は晒さないけれど、知っている人であればその仮面で名前がわかる、という感じなのだろうか。
「それに、これもある」
彼が手にしているのは、デビッド・ゲイソンと書かれている名刺である。名前と肩書からして恐らく本物だろう。
「裏社交界ではこのようなものもやり取りされるのですか?」
「ああ。裏社交界として、な。では、そろそろ行くぞ。クリスティン」
「はい、旦那様」
アルベティーナはルドルフが腕を差し出してきたので、そこに自分の腕を絡めた。彼はデビッド・ゲイソンで自分はクリスティン、孤児であったところをデビッドの養子となる。この筋書きが裏社交界でどのように役に立つのかはわからないが、ルドルフがそう言うのであればきっとそれは必要なことなのだろう。