【受賞】隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
黒服の男から招待状と仮面を返された。どうやらルドルフはデビッド・ゲイソンとされ、アルベティーナはその連れと認識されたようだ。扉が開かれ、眩しい世界へと案内される。
バルコニーへと続く螺旋階段は、シャンデリアの光を受けて眩く輝いていた。天井には、天使が飛び立つような絵が何人も描かれている。壁画も半裸の男女が描かれているのが多いのだが、こういった絵があることがこの内装の特徴なのだろう。
楽団たちが音楽を奏でている。と言っても、普通のパーティのように大人数で音を奏でているわけではない。五人程の小編成である。それでもこのような場で演奏をする人がいることに、アルベティーナは驚いていた。だが彼らの身なりを見て、何となく察する。恐らく、お金だ。お金に釣られてここに連れてこられた演奏家たちだ。服に着られているような彼ら。それでも、その音には彼らの尊厳が込められているような感じがした。
「その髪を見せびらかすようにして歩け」
ルドルフが耳元で囁いてくる。彼の目的のためにも、アルベティーナは珍しい髪の色を人前に晒す必要があった。
「もしや、ゲイソン会長では?」
「これはこれは、リトルトン男爵」
一人の男がルドルフに近づいてきて、声をかけてきた。彼はその男をリトルトン男爵と呼んだ。リトルトン男爵は、元々は商人だ。その商才が認められて男爵位を授かったものと、アルベティーナは記憶している。
バルコニーへと続く螺旋階段は、シャンデリアの光を受けて眩く輝いていた。天井には、天使が飛び立つような絵が何人も描かれている。壁画も半裸の男女が描かれているのが多いのだが、こういった絵があることがこの内装の特徴なのだろう。
楽団たちが音楽を奏でている。と言っても、普通のパーティのように大人数で音を奏でているわけではない。五人程の小編成である。それでもこのような場で演奏をする人がいることに、アルベティーナは驚いていた。だが彼らの身なりを見て、何となく察する。恐らく、お金だ。お金に釣られてここに連れてこられた演奏家たちだ。服に着られているような彼ら。それでも、その音には彼らの尊厳が込められているような感じがした。
「その髪を見せびらかすようにして歩け」
ルドルフが耳元で囁いてくる。彼の目的のためにも、アルベティーナは珍しい髪の色を人前に晒す必要があった。
「もしや、ゲイソン会長では?」
「これはこれは、リトルトン男爵」
一人の男がルドルフに近づいてきて、声をかけてきた。彼はその男をリトルトン男爵と呼んだ。リトルトン男爵は、元々は商人だ。その商才が認められて男爵位を授かったものと、アルベティーナは記憶している。