エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「大変だね。……って、さっきからこればっかり言ってる?」

「そうかもな。でも、うれしいよ。労わってくれる人がいると、また頑張ろうって気持ちになれる」

 篠は私の手を握ったまま、噛み締めるように言った。

「ほかの職業のことは知らないが、自衛官は家族を大切にする人が本当に多いと思ってる。愛妻家だったり子煩悩だったり……。どうしてなのか、改めてわかった気がする」

「だから篠も家族が……妻が欲しくなったの?」

「俺は二十年以上前から実結と結婚したかったよ。最近になって急に妻が欲しくなったわけじゃない」

 彼の言葉は穏やかで、誠実さを感じられた。

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