エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 数日前からずっとそわそわして、どんな服を着ていくか頭を悩ませた。篠にかわいいと思ってもらいたいから、スカートが選択肢に入っていたのだ。

 待ち合わせ場所で合流してからも、ことあるごとに胸の高鳴りを感じていた。

 長年会っていなかったはずなのに、昨日別れたばかりのように会話が弾んで楽しかった。

 握られた手の熱さは私の心にも火を灯したように思う。

 そうして少しずつ大きくなっていった火は、今や全身を火照らせるほどの熱を発している。

 もう一度ちゃんと篠の顔を見つめ、私以外映そうとしない瞳と向き合う。

 自分から意識して視線を合わせた瞬間、頭の中でかちりと歯車が噛み合う音がした。

< 144 / 376 >

この作品をシェア

pagetop