エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「は、はい。私が百枝です」
見惚れる前にちゃんと対応すべきだったと、心の中で反省する。
「よかった、間違えたのかと思いました」
「いえ……。でも、よくわかりましたね?」
自分で言って悲しくなるくらい、彼に比べたら私は平々凡々、顔の造形もよくて中の中。これらしい特徴もなく、彼のようにすれ違ったら振り返って二度見するほどの存在感もない。
「わかりますよ」
彼は簡潔に言ってから、すっと笑うように目を細めた。そこには明らかな好意を感じる。
なんて甘く魅力的な笑み! 私と同じ素材で構成された〝人間〟とはとても思えない。
その瞳に捉われた瞬間、比喩抜きに心を掴まれた気がした。