エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 すぐにまた手を繋いで、ふたり一緒に立ち止まる。

「すごいまっくらだよ」

 痛いくらいきつく手を握られ、顔をしかめる。

 でも、みぃちゃんの手を振りほどくわけにはいかなかった。

 あのみぃちゃんが怖がっている。

ぼくもすごく怖いけれど、今ぼくが泣いたらみぃちゃんも泣いてしまうと思ったから我慢する。

「おうち……あっちかな?」

「……うん、きっとそうだよ」

 今は自分の足音も、虫の鳴き声も怖い。

 暗闇のどこかからおばけが出てきそうで、ぼくもみぃちゃんの手をぎゅっと手を握り返した。

 歩いていれば明かりが見えるはずだ。

< 225 / 376 >

この作品をシェア

pagetop