エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 お母さんたちに怒られてもいいし、明日おやつ抜きになってもいいから、早く安心したい。

 そう思えば思うほど不安になって、ただでさえよく見えない視界がぼやけていく。

「おうた、うたう?」

「……静かにしないとおばけが来ちゃうよ」

「でもしぃちゃんのおててふるえてる。こわい?」

「……怖くない」

 強がって返しながら足を踏み出し、小さく声を上げる。

「あっ!」

 違和感に気づいたときにはもう遅く、ぼくとみぃちゃんは下に向かって滑り落ちていた。

「いったぁ……」

 どうやら崖かなにかから落ちたみたいだった。

 一緒に落ちてしまったみぃちゃんが、悲しそうな声で言う。

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