エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 まだまだ奥に入れる様子はあったけれど、とても見に行く気にはなれない。

「……う」

 小さな声が聞こえ、はっとする。

「おうちかえりたいよぉ」

 冷たい石の地面に座ったみぃちゃんがすすり泣いていた。

 それに気づいた瞬間、ぼくももうだめだった。

「ふぇ……」

 我慢していた分、次から次へと大粒の涙が溢れていく。

 寒いし、暗くて怖いし、さっき滑ったときに怪我をしたらしく脚も痛い。

 もうこんなところにはいたくなかった。

 ……それからどれだけ経ったのかわからない。

 でも、助けは唐突に訪れた。

「見つけたぞ!」

< 228 / 376 >

この作品をシェア

pagetop