エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 同僚たちは私を見守ることにしたらしく、一緒にパイロットたちのもとへ行こうとしてくれなかった。

 気を遣わせたかな、とちょっと申し訳ない気持ちになりつつも、今は篠の様子が気にかかる。

「すみません、通ります……!」

 集まった人を掻き分けて前へ足を進める。

 どうやら順番に並んでいるわけではないようで、気を抜くとすぐ押し出されそうになった。

 運の悪いことに私の周りにいた女性たちは背の高い人ばかりで、ぐいぐい身体を押され、思うように動けない。

「し、篠……」

 あと少しなのに、と思いながら名前を呼ぶと、無意識に前に伸ばしていた手を突然引っ張られた。

「あっ」

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