エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 たたらを踏んですぽんと人混みから抜け出したはいいものの、その勢いのまま引っ張り出してくれた人の胸にぶつかってしまった。

「ごめんなさ──」

「潰れなくてよかった」

 聞き慣れた声に顔を上げると、篠が私に微笑みかけていた。

「篠──」

 なにか言おうとした瞬間、背後できゃあっと声が上がる。

 同時に私の身体はたくましい腕に包み込まれていた。

「見に来てくれてうれしいよ。今日は実結のために飛んだから」

 私を見つめる篠の眼差しはとても優しくて愛情がこもっていた。

 この場にいるほかの誰も、その瞳には捉えてもらえないのだと悟る。

「かっこよかったよ」

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