エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「さすがに人妻は口説かないって。あ、口説いたほうがよかっ……そんな怖い顔するなよ」

 肩をすくめた三宅さんを押しのけ、篠が私の手を握る。

「こいつは手が早いんだ」

「失礼だな。世の中にたくさん恋が落ちてるだけだよ」

 篠の友達だと聞いていたから勝手に同じようなタイプを想像していたのに、どうもこの人は違うようだ。

 篠と彼の間には気心知れた者同士特有の空気があって、なんとなく口を挟みづらい。

 それをどう勘違いしたのか、篠が私の顔の前に手をかざした。

「見るなら俺にしてくれ」

「え? どういう意味?」

 尋ねたのに返事がない。

< 282 / 376 >

この作品をシェア

pagetop