エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 夜はむしろ虫の鳴き声でうるさいくらいだった。それでいて不快ではなく、季節の変化を聴覚からも感じられる気がして心地がいい。

 庭の灯篭がぼんやりと温かな明かりを灯し、露天風呂を照らし出していた。

「入ろうか」

 外を見ていた私の耳に、背後から篠の声が響く。

 その低い声と、彼が望んでいるこの先のことを想像して、心臓が高鳴った。

「うん」

 後ろから抱きしめられ、背中に篠のぬくもりが広がった。

 身体の前へ伸びた手がブラウスのボタンを勝手に外す。

「自分で脱げるよ」

「いいから」

 声がさっきよりも近くなった。

 どきどきするから、あまり耳もとの近くで話さないでほしい。

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