エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 思わず大きな声が出そうになって、篠の首筋に顔を埋めた。

「し、の……。待って……」

「悪い」

「ああっ……!」

 我慢しようとしたのに結局声が出てしまう。

 篠はそんなことなどおかまいなしに、私をさらに抱き寄せてキスをした。

「実結。かわいい」

 篠の声はずるい。まるで魔法にでもかけられたかのように、私の頭をぼうっとさせる。

 庭で混浴を楽しむはずが、この調子では夜遅くまでおあずけになりそうだった。



 二日目、昨日とは反対方向へ向かい、ケーブルカーに乗って山の頂上へ登った。

 硫黄の香りに鼻腔をくすぐられながら、湧き出た温泉で茹で上がった卵を一緒に食べた。

< 307 / 376 >

この作品をシェア

pagetop