エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 自分で思っていた以上に自衛官とは命の危険と隣り合わせの仕事をしているのだ。

 篠がどうしているのか不安でたまらなくて、ノイズと化した雨音に意識を苛まれる。

 耳を塞ぎたい。でもそうすると情報をちゃんと得られなくなる。

 離れ離れになってなにもできない自分が悔しく、つらかった。

 貴重品をまとめた小さなバッグを抱きしめて情報を追っていると、旅館の従業員がやってきた。

「先ほど、避難指示がありました。すぐに宴会場へ向かってください」

「はい、わかりました」

 山と面した位置にあるこの旅館も、なにがあってもおかしくない状況にあるようだ。

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