エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 既にバッグを首から下げていたため、従業員に続いて廊下へ出る。着替えやお土産を持って出る余裕はもちろんない。

 宴会場には大勢の人が集まっていた。

 夫婦か恋人と思わしき人々が多く、年配者もちらほら目立つ。誰もが顔に不安を浮かべ、同行者と寄り添っていた。ひとりでいるのは私くらいだ。

「すみません、同行者の方はどちらにいらっしゃいますか?」

 焦った表情の従業員が駆け寄ってきて私に尋ねる。

 避難のために人数を把握しなければならないのだろう。

「夫は自衛官なんです。朝早くに召集を受けて……」

「ああ、そうだったんですね。わかりました。ありがとうございます」

「……あのっ」

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