エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 確認してすぐに立ち去ろうとした従業員を呼び止める。

 心臓が早鐘を打っていた。どこかで子供の泣く声が聞こえ、一層不安をかき立てる。

「なにかお手伝いできることはありますか?」

 篠が頑張っているのに、私がここで震えているのは違う気がした。

 彼が守ろうとしているものを、私も守りたい。

 従業員は驚いた顔をしてから、すぐに表情を引き締めた。

「具合の悪い人がいたらすぐに教えてください」

「わかりました」

 それだけでいいのかと質問しそうになるも、あくまで素人の私がふらふらしても迷惑になるだけかもしれない。

 だったら私にできる精一杯を尽くすだけだ。

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