エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 このままではここも巻き込まれてしまう。

「ここから近い避難所へ移動いたします! 従業員の指示に従って行動してください!」

 すぐさま事態を把握した従業員が、より近くなった雨音に負けないくらい大きな声で言った。

 これからどうなるんだろう。無事にまた篠と会えるんだろうか。

 近くにいた子供が泣きじゃくりながら母親に手を引かれて歩いていく。

 私もずっと傍にいた女性と、途中から合流した彼女の娘に話しかけた。

「すぐに行きましょう。立てますか?」

「ええ、ありがとうね」

 娘さんと一緒に女性を支え、彼女の荷物を手渡す。

「母がご迷惑をかけてすみません」

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