エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「そんなことを言わないでください。困ったときはお互い様ですよ」

 そう言って私たちも避難を促す従業員の指示に従って動き出す。

 早く安全な場所に行かなきゃ。いつまた土砂が流れ込んでくるかわからない。



 指示に従って外へ出ると、雨足はまったく弱まっていなかった。

 ほんの数歩離れただけでも前にいた人を見失いそうなくらい激しい雨が降っている。

 気温の低さと雨風で歩きづらかったけれど、必死に足を動かして進む。

 背後でまたすさまじい物音が聞こえた。

 でも私も含め、避難者の中で振り返った人はいないと思う。

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