エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 過去に篠と遭難したときのトラウマが蘇り、勝手に手が震え始める。

 だめだ。考えないようにしなきゃ。ここは暗くない、狭くない。ちょっと見えづらいだけ……。

無理に言い聞かせたって、呼吸が浅くなるのを止められない。心拍数が異常に上がっていくのを感じながら、手探りで必死に自分のいる場所を確認する。

 どうやら瓦礫の山にある小さな空洞に偶然潜り込んだようだ。

 手足を満足に伸ばせるだけのスペースはなく、しゃがんでいないと頭をぶつける。私がいる場所を囲っている瓦礫が、流れる土砂を食い止めているのかもしれない。

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