エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 自分ひとりだけでも途方に暮れる状況なのに、見知らぬ子供までいるなんて。

 だけど私がしっかりしなければ、この子を怖がらせてしまう。

「う……ふぇぇ……」

「大丈夫。大丈夫だからね。こっちに来られるかな?」

 私の声も暗闇のせいでひどく震えている。

 でも、子供は気づかなかったらしい。這うような音がした後、湿って冷えた身体にぎゅっとしがみつかれる。

「よしよし、頑張ったね。痛いところはない?」

「せなかぁ……」

「そっか、お背中が痛いんだね。なでなでして平気?」

「うぅ……」

 涙声を漏らし、子供がうなずく。

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