エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 篠の温かい腕の中で、あの優しい声でもう大丈夫だと言われたい。

 ゆうやくんと途切れ途切れに会話をしている間も、篠のことを考える。

 太ももをつねるよりはそのほうが意識を繋ぎ止めていられた。

 思えば幼い頃に遭難したときも、私は篠が傍にいてくれたから怖くても頑張れたのだ。

 ……会いたい。篠に会いたいよ。もう会えなくなるかもしれないなんて嫌だ。

 そうやって篠に思いを馳せていたからか、とても遠い場所で声が聞こえた気がした。

「……篠?」

「おねえちゃん、どうしたの?」

「篠の声がするの」

「しの?」

 これは幻聴? でも、篠が私を呼んでいるように思える。

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