エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 呼吸もできないくらい泣きじゃくっていると、ゆうやくんのために張り続けていた緊張の糸がふっと切れ、目の前が揺れる。

 そうして私は、篠の腕の中で意識を失った。



 私がもとの生活に戻るまでは少し時間がかかった。

 病院に運ばれ、検査をしてもらった結果、雨に濡れた時間が長かったためか、軽い肺炎にかかっていることが判明した。

 そのせいでしばらく入院したものの、それも明日で終わりだ。

 退院の前日、ゆうやくんとそのご家族がやってくる。

「おねえちゃーん」

 病室にやってきたゆうやくんが私に手を振ってくれる。

 災害に巻き込まれたとは思えないほど元気でほっとした。

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