悪魔と私


「次はたぶん大丈夫だと思うよぉ」


あー、そうですかぁ。

それは助かりますぅー、こんな経験二度としたくないですー。



…は?


…って事は、また次があるって事ッスか!?


ちょっと待ってよ、ねぇ。



サンはすたすたとクロードのほうへと歩いていく。



「痛ッ!!」


追いかけようとしたら、胸がまた痛くなった。


サンが振り返り、「あ、そうだ」と呟くと「しばらく動かないでねぇー」と言って再び歩き出した。



待って、こんなに瓦礫だらけのところでじっとしてろと。

せめてクロードさん
が寝ているような、ベットに寝かしてくれ。

否、その前に、こんな谷底にベットがあるって、どーゆーコト!?




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