悪魔と私
そういえば、この屋敷、どうしてるんだろう。
召使や執事の一人も見たことがない。
やっぱり魔法で全部やってしまうのだろうか。
「なになにはなになにであって、なになにであるから―――…。って、聞いてるか!?」
「はっ…な、なにが??」
しまった、いつものボーっとする癖が…。
「やっぱり聞いてないのか。まったく…。つまりはだな、お前の許可がない限り、俺様は精霊界に帰れないのだ」
「へー…んじゃ、私が帰って良いって言ったら良いんだよね?」
「そういうことだな」
「じゃあ、かえって良いよ」
………。
あれ?黙っちゃった。
心なしか、拳が震えている気がする。